法律の体系

2023年4月4日更新
ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

この国は主に法律とかのルールで統治されているわけだけども、一般的に法律とかって言っても、実際、けっこういろんな種類のルールがある。この国全体で有効なルールだったり、一部の地域だけで有効なルールだったり、国会議員だけでは変えられないルールだったりとかもある。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

衆議院だとか参議院だとかのいわゆる国会だったら、国全体で有効なルールである「国の法律」を決めてて、都道府県だとか市町村だとかの議会だったら、その都道府県だとか市町村だとかだけで有効なルールである「条令」を決めてる。ちなみに、国会では「国としての税金」の使い方だとかも決めてて、都道府県だとか市町村だとかの議会ではその地域の税金の使い方だとかも決めてる。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

この国の、法律とかの体系としては、「条例」は「国の法律」の範囲内で決めることができて、「国の法律」は「憲法」の範囲内で決めることができる。「憲法」に反する「国の法律」は無効だし、「国の法律」に反する「条例」は無効になる。ちなみに、「憲法」というのは、この国の根本的なルールで、この国で一番効力が強いルール。国の法律は国会議員たちの過半数が賛成すれば決めることができるが、「憲法」の内容を変更したり「憲法」に内容を追加したりするには、国会で3分の2以上の議員が賛成した後に、国民投票をやって投票された有効票の過半数が賛成である必要がある。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

ちなみに、会社とか学校とか町内会とか趣味の集まりとか友達どうしとかっていう「社会」に所属してると、さらにその中で、会社の規定だとか就業規則だとか、学校の校則だとか、町内会の決まりだとか、趣味の集まりの独自ルールだとか、友達どうしの決めごとだとか、っていうルールがあったりするかと思うけど、そういうのは、「憲法」とか「国の法律」とかその地域の「条例」とかに反しない限りで有効になる。

憲法

国会で3分の2以上の議員が賛成した後に、国民投票で有効票の過半数が賛成で、決めることができる。

国の法律

国会で決めることができる。

条例

都道府県とか市町村とかの議会で決めることができる。

会社の規定、就業規則など

学校の校則など

町内会の決まりなど

趣味の集まりの独自ルールなど

友達どうしの決めごとなど


ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

へ〜、この国で一番効力が強いルールである「憲法」を変えるには、国民投票をする必要があるんですね。ぼくはまだそういう国民投票は経験したことがないなあ。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

ちなみに、今の憲法は1947年5月3日に施行されてから75年以上たってるけど、これまで一度も変更とか追加とかされたことはねえようだな。国民投票が行われたこともねえようだし、国会で変更案とか追加案とかの多数決が取られたりしたこともねえようだ。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

えっ、そうなんですか。まあ、それでも特に問題ないのならそれでもいいのかなあと思いますけど。



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