第25回参議院議員通常選挙
(投票日は2019年7月21日[日])
の結果
有権者数(投票ができる人の数)
(男性:5156万6077人、女性5502万1783人)
投票率
(前回2016年は54.70%、前々回2013年は52.61%、2017年10月の衆議院選挙は53.68%)
各政党の比例代表の得票数
政党名 | 得票数 |
投票数 からの割合 |
有権者数 からの割合 |
獲得議席 |
---|---|---|---|---|
自由民主党 | 1771万1862 | 34.05% | 16.62% | 19 |
公明党 | 653万6336 | 12.57% | 6.13% | 7 |
立憲民主党 | 791万7719 | 15.22% | 7.43% | 8 |
国民民主党 | 348万1053 | 6.69% | 3.27% | 3 |
日本共産党 | 448万3411 | 8.62% | 4.21% | 4 |
日本維新の会 | 490万7844 | 9.44% | 4.60% | 5 |
社会民主党 | 104万6011 | 2.01% | 0.98% | 1 |
れいわ新選組 | 228万0764 | 4.38% | 2.14% | 2 |
NHKから国民 を守る党 |
98万7885 | 1.90% | 0.93% | 1 |
安楽死制度を 考える会 |
26万9051 | 0.52% | 0.25% | 0 |
幸福実現党 | 20万2278 | 0.39% | 0.19% | 0 |
オリーブの木 | 16万7897 | 0.32% | 0.16% | 0 |
労働の解放を めざす労働者党 |
8万0055 | 0.15% | 0.08% | 0 |
各政党の獲得議席
政党名 |
今回2019年 任期終了 |
今回2019年 獲得 |
前回2016年 の分 |
現在の 合計 |
---|---|---|---|---|
自由民主党 | 66 | 57 | 56 | 113 |
公明党 | 11 | 14 | 14 | 28 |
立憲民主党 | 9 | 17 | 15 | 32 |
国民民主党 | 8 | 6 | 15 | 21 |
日本共産党 | 8 | 7 | 6 | 13 |
日本維新の会 | 7 | 10 | 6 | 16 |
社会民主党 | 1 | 1 | 1 | 2 |
れいわ新選組 | 1 | 2 | 0 | 2 |
NHKから国民 を守る党 |
0 | 1 | 0 | 1 |
(諸派) | 1 | 0 | 0 | 0 |
(無所属) | 4 | 9 | 8 | 17 |
(欠員) | 5 | 0 | 0 | 0 |
ーー合計ーー | 121 | 124 | 121 | 245 |
ソテ(28歳くらい)
参議院選挙が終わりましたね。みんな、自分にとってどこに投票するのが一番良さそうか、うまく判断できたかなあ。
コーシ(35歳くらい)投票率は48.80%かあ。なんか今回は今までよりもさらに低くなりそうって言われてたけど、投票できる人の半分以上が投票しなかったかあ。
サキノブ(21歳くらい・学生)う〜ん、半分以上の人が投票しないっていう、その理由はなんなんでしょうかねえ。ぼく個人的には、「どこに投票すればいいのかわからない」「これだ!っていう良さそうな政党とかが見つからない」とかっていうのが正直しんどかったかなあ。
ソータロー(35歳くらい)まあ、新聞とかテレビとかで、こういう原因で投票率が低かったんじゃないかって少し言ってるものもあるけど、なんかあんまりしっかりとした根拠はなくて憶測してるだけみてえなのも多そうかなあ。これからそういうところはしっかり検証されていくのかなあ。そういうところを世論調査だの街角での取材だのしてみたら、結果的にみんなの役に立つことになると思うんだけどなあ。
コーシ(35歳くらい)まあ政治家とかからしても、投票してない人が自分のところに投票してくれるようになれば得票数が増えるわけだし、それは他の政党とかに投票してる人を自分のところに投票してもらうようにするよりもかなり簡単なことも多いかもしれないし、そういうことはしっかり検証できた方がいいんじゃないかなあ。まあ、選挙は投票した人の結果で決まるんだけど、実際問題として、投票しなかった人の話を聞いてそれで政治家がどうするかっていうのも、政治家自身とか国とかの将来にとってかなり重要なんじゃないかなあ。特に今みたいな半分以上の人が投票してない現状では。
サキノブ(21歳くらい・学生)まあ、単純な数の上の計算では、今回の選挙で投票しなかった人が「投票したい!」って思えるところが出てくれば、一気に半分以上の票が取れちゃうかもしれないですよね。
ソテ(28歳くらい)今回の参議院選挙では、比例代表で見ると、一番たくさん得票があったのは自由民主党だけど、1771万1862票で、投票できる人の16.6%くらいなんだなあ。投票した人の中だけで見ても34%くらいなんだなあ。
サキノブ(21歳くらい・学生)あっ、そんなもんだったのかあ。投票できる人の6人に1人くらいだけかあ。それってなんかかなり少数派な感じがするけどなあ。まあ、他の政党は、投票できる人の10%も得票してないんだなあ。
ソータロー(35歳くらい)ちなみに、2017年10月の衆議院選挙では、自由民主党の比例代表の得票数は1854万票くらいで、これは実は、2009年に民主党に負けた時の約1881万票よりも少なかったんだけど、今回はさらに少なくなったな。
コーシ(35歳くらい)まあ今回は、公明党とか立憲民主党とかも、2017年10月の衆議院選挙の時に比べて得票数がけっこう減ってるみたいだなあ。立憲民主党とかはもっとかなりたくさん得票できる見込みだったんじゃないかなあ。
ソテ(28歳くらい)そう見ていてくと、れいわ新選組は、3ヶ月くらい前にできたばっかりの政党で、テレビとか新聞とかではほとんど報道してもらえなかったのに、228万票以上も得票しましたね。投票数の4.38%くらい、有権者数の2.14%くらい。テレビとか新聞とかで他の有名政党みたいに報道してもらえてたら、もっとかなり多く得票できてたのかなあ。
ソータロー(35歳くらい)そうだなあ、社会民主党はテレビとか新聞とかでもけっこう報道されてたのに105万票とかだもんなあ。NHKから国民を守る党っていうのも、テレビとか新聞とかではほとんど相手にしてもらえてなかったと思うが、社会民主党と同じくらいの得票があったんだなあ。
コーシ(35歳くらい)各政党の当選者数としては、自由民主党は6年前より10人くらい減って、過半数じゃなくなって、参議院全体でも過半数じゃなくなったね。まあ、連立を組んでる公明党と合わせれば、今回の選挙も参議院全体でも過半数になるけど。
サキノブ(21歳くらい・学生)あ、「自民党一強」だの「安倍一強」だのって言っても、もう自由民主党だけで過半数とかもないのかあ。
ソータロー(35歳くらい)自由民主党と公明党と日本維新の会の3つを足した、いわゆる「改憲勢力」っていうのも、前は憲法改正の発議に必要な3分の2以上の議席があったんだけども、今回の選挙の結果で、3分の2未満になっちまったな。
ソテ(28歳くらい)あ、う〜ん、テレビとか新聞とかだと、「与党勝利」っていう見出しのニュースが多かったり、安倍首相が笑ってる写真とかがたくさん報道されてた感じがしますけど、自由民主党とか安倍首相とかとしては、実際問題として、けっこう力が弱くなった感じですかね。立場も弱くなった感じですかね。
コーシ(35歳くらい)ちなみに、今回の参議院選挙、比例代表の自由民主党の得票数は、有権者数の16.6%くらいで投票数の34%くらいだけど、自由民主党が獲得した議席は57議席で、全体の46%くらいなんだなあ。
サキノブ(21歳くらい・学生)う〜ん、なんかたいていいつもそうだと思いますけど、得票数の割合と当選者数の割合はけっこう違うんだなあ。ちょっと強いところが、当選者数は一気に多くなるっていう感じなんだなあ。まあ、見方を変えれば、今たくさん当選してる政党とかでも、他にちょっと強いところが出てきたりすれば、一気にそっちに当選者を持ってかれちゃう可能性もあるっていうことかなあ。特に最近みたいに投票率が低くて得票数は投票できる人の16.6%しかないとかっていう状況だと。
ソータロー(35歳くらい)投票率が低いと、いわゆる「組織票」っていう、「投票率が高かろうが低かろうがほぼ必ず投票してくれる人」がたくさんいる政党が一般的に有利になるけども、今回は、そういうのでかなり有利になりそうな公明党とか自由民主党とかもなんかけっこう得票が減ってたなあ。もしもっと投票率が高ければ、せめて前回と同じくらいの55%とか60%くらいとかあれば、自由民主党と公明党を合わせても今回の過半数の63人は当選できなかったかもしれねえんじゃねえかなあ。
ソテ(28歳くらい)う〜ん、今回の参議院選挙の投票率は48.80%で、前回の54.70%から6%くらい減ってて、投票した人の数にすると600万人くらい減ったんだなあ。600万票っていったら、各政党の比例代表の得票数と見比べてみると、日本維新の会(490万)とか日本共産党(448万)とか国民民主党(348万)とかの得票数より多いんだなあ。前回は投票に行ったけど今回は投票に行かなかった人たちがどっかにまとまって投票したりしたら、それだけでそのくらいひっくり返っちゃうんだなあ。
コーシ(35歳くらい)まあ。もともと10年くらい前とかそれ以前とかは投票率ってだいたい70%くらいあったみたいだし、今の投票率が低い原因が、「どこに投票したらいいかわからない」「投票したいと思えるところがない」とかっていう人が多いっていうのがかなり大きな要因になってるとしたら、みんなにとって良さそうな政策とかをみんなに納得のできるように説明できてみんなが「投票したい」って思える政党とかが出てきたら、もう全部一気にひっくり返ってもおかしくないんじゃないかな。
ソータロー(35歳くらい)現状、立憲民主党とか国民民主党とか日本共産党とか社会民主党とかは、「野党共闘」だとかっていうことをいろいろやってて、そうじゃねえと自民党と公明党に対抗できないとか、それをもっと強力にやった方がいいんじゃねえかとかっていう意見もあるようだけど、現状の投票率とか、「どこに投票したらいいかわからない」とか「投票したいと思えるところがない」とかいう人が多そうな現状を見ると、実際問題として、新しい政党でもなんでも、本当にたくさんの人が投票したいって思える政党が1つ出てきてくれる方が、多くの人にとってありがたいのかもなあ。
サキノブ(21歳くらい・学生)あ、う〜ん。「野党の得票がうまく足し合わされる感じにしよう」とかっていっても、それで「投票したいと思える人がいない」とかっていう人がかなり増えて投票率が下がって野党全体の得票数自体が減っちゃうとかじゃなあ。
コーシ(35歳くらい)そういえば、選挙前の世論調査だと、今回の参議院選挙の投票に、「必ず行く」が50%くらい、「行くつもり」が30%くらい、とかで、それだけ見ると80%くらいが投票に行きそうな感じだったけども、実際の投票率は48.80%だったね。まあ、だいたいいつも世論調査の数字は実際よりも30%くらい高く出るみたいなんだけど、なんでこんなにずれるんだろうね。48.80%と80%くらいとかじゃ数字としてはずいぶん違う感じがするけど、内閣支持率だとか、他の項目に関してもどの程度信じていいんだろうね。
ソテ(28歳くらい)う〜ん、やっぱり、昼間とかにいきなり電話かけて政治関連の質問に答えてくれる人っていうのは、けっこう偏りが出ちゃうんじゃないかなあ。特に平日にやった世論調査とか。
ソータロー(35歳くらい)選挙前の世論調査だと、今回の参議院選挙の比例代表の投票先は、
- 自由民主党:40%以上
- 立憲民主党:10%くらい
- 日本維新の会:6%くらい
- 公明党:5%くらい
- 日本共産党:4%くらい
- 国民民主党:3%くらい
とかだったが、結果はまたずいぶん違ったなあ。世論調査ではなんかいつも自由民主党がやけに高くなってる感じがするかなあ。
サキノブ(21歳くらい・学生)あれ、まあ、世論調査の時には、まだ投票先が決まってない人もけっこういるんだろうと思いますけど、自由民主党が実際はかなり下がるっていうのは・・・?
ソテ(28歳くらい)そういえば、世論調査だと、内閣支持率は45%くらいだとか、政党支持率で自由民主党は35%くらいだとかって言ってましたけども、今回の参議院選挙で比例代表で自由民主党に投票したのは有権者数の16.6%くらいだけでしたね。世論調査の内閣支持率だとか自由民主党の政党支持率だとかはそんなに極端に低くはなさそうなのに、選挙をやると、2017年10月の衆議院選挙も今回の参議院選挙も、得票数は2009年に民主党に負けた時より少ないんですよね。
サキノブ(21歳くらい・学生)んー?なんかやっぱりおかしくないですかね?誤差とかっていう範囲じゃなくて数字がかけ離れてる感じがしますし、しかもいつも同じ方向に偏ってるような・・・。
ソータロー(35歳くらい)まあでも、選挙が終わってもテレビとか新聞とかは獲得議席がどうだとか与党の勢力がどうだとかっていう話がまず多くて、実際の民意の直接的な結果と思われる各政党の得票数だとかはあんまり注目されねえで、普段の世論調査の結果だとかは定期的に堂々と報道されてて、選挙の結果よりも世論調査の結果の方を現状の世の中の状況としていつも認識しちまってる人とかも多いんじゃねえかなあ。
ソテ(28歳くらい)う〜ん、選挙の結果の得票数とかよりも世論調査の結果の方がみんな認識してて信じてるとかって、なんか民主主義の国家としておかしいんじゃないかなあ。
サキノブ(21歳くらい・学生)あ、世論調査の結果のニュースとかを見て、その数字とかをそのまま信じて、「みんな今の内閣を支持してるのかあ」とか「あの政党を支持してる人が多いのかあ」とかって思ってそれになんとなく流されてる人とかもけっこういるんじゃないかなあ。う〜ん、それはなんか、選挙をやるにしてもかなり不公平な感じがするかなあ。まあちなみに、そういうのでかなり有利な状況でも得票数が減ってたりしたら、それはそうとう実際の実力が落ちてきてるっていうことなのかなあ。