第26回参議院議員通常選挙
(投票日は2022年7月10日[日])
日程とか仕組みとか
日程
(投票日の投票時間(午後8時まで)終了後、即日開票)
立候補者が立候補を届け出る日。この日に立候補者が正式に決まる。この日の次の日から、期日前投票ができるようになる。
選挙方式
(選挙区:74人、比例代表:50人)
改選数(今回の選挙で当選する人の数)
立候補者数
有権者数(投票ができる人の数)
(男性:5092万7196人、女性5441万1256人)
コーシ(35歳くらい)
今度、参議院議員の選挙があるね。
サキノブ(21歳くらい・学生)参議院の選挙って、何年ごとにあるんでしたっけ?
ソータロー(35歳くらい)参議院の選挙があるのは3年に1回だな。参議院議員に当選すると、当選してから6年間参議院議員をやることになるんだけども、3年ごとに半分ずつ選挙する仕組みになってるから、選挙は3年ごとになる。今年、2022年に選挙をするのは、6年前、2016年に当選してそれから6年間参議院議員をやってきた人たちの分だな。
ソテ(28歳くらい)参議院は、衆議院と違って、議員の任期が終わる前に解散して選挙するとかっていう仕組みがないから、いつもきっちり3年ごとに選挙があるんですよね。参議院の議員の数は、なんか今回3人増えるそうで、全体では248人になるんだそうですけど、今回の選挙の対象になるのは、その半分の124人分ですね。
サキノブ(21歳くらい・学生)ああ、そういえば参議院っていうのはそういう感じでしたっけ。なんか学校でも習ったような気がしますけど、もうすっかり忘れてました。
ソータロー(35歳くらい)まあ、そういうこととかは別にそんなに正確に覚えてなくてもいいんじゃねえかな。選挙がある時とかにニュースとかでちょっと確認でもしとけば。オレも最近ようやく覚えてきたって感じだし。まあやっぱり、そんなことより一番大事なのは、誰に投票するかとかどの政党に投票するかとかを自分で満足のいくように決められることじゃねえかな。
コーシ(35歳くらい)今回の選挙の方式は、「選挙区方式」と、基本的に「非拘束名簿式の比例代表方式」だね。投票所では、2枚の投票用紙を書くことになるね。
サキノブ(21歳くらい・学生)えっ?「選挙区方式」?「非拘束名簿式の比例代表方式」?「2枚の投票用紙を書く」?
コーシ(35歳くらい)「選挙区方式」っていうのは、この国をいくつかの「選挙区」にわけて、選挙に立候補する人はそのどこかの選挙区で立候補して、投票する人は自分の住んでる選挙区で立候補してる人の誰かに投票して、それで当選者を決めるっていう方式だね。
ソータロー(35歳くらい)今回の参議院議員選挙の場合は、45の選挙区にわかれてるな。「東京都選挙区」だとか「奈良県選挙区」だとか、1つの都道府県で1つの選挙区になってるところが多いけども、「高知県と徳島県」だとか、2つの県で1つの選挙区になってるところもあるな。選挙区によって、当選できる人の人数は違ってて、山梨県とかみたいに1人だけのところもあれば、東京都みたいに5人とかのところもあるな。ちなみに、当選できる人の人数が1人だけの選挙区は、「一人区(いちにんく)」って呼ばれてるな。今回の参議院議員選挙では、この「選挙区方式」で当選する人が、74人だな。
ソテ(28歳くらい)ちなみに、当選者が1人だけの選挙区であろうが、当選者が複数人いる選挙区であろうが、ぼくらが投票できるのは1人だけなんですよね。あと、「自分はあの政党の人に投票したいなあ」とかって思ってても、その政党の人が自分のところの選挙区では立候補してないとかってこともあるんですよね。
ソータロー(35歳くらい)そうだな。特に、32個ある一人区(当選者が1人だけの選挙区)では、複数の政党で「選挙協力」するっていうことで、それらの政党の中から1人だけの立候補者しか出さねえっていうことをけっこうやってたりもするから、自分が本当に投票したい政党の立候補者がいなくて、代わりに誰に投票するか考える必要が出てくる人もけっこういるかもな。
サキノブ(21歳くらい・学生)ああ、なるほど。まあ、「選挙」って聞いてぼくの頭にすぐ浮かぶ方式ですかね。では、「非拘束名簿式の比例代表方式」っていうのはなんですかね?
コーシ(35歳くらい)まず、「比例代表方式」っていうのは、立候補者どうしが直接得票を競うんじゃなくて、まず政党どうしで得票を競って、それで得票が多かった政党にたくさん当選者数が割り当てられるっていう方式だね。だから基本的に、投票する方は、政党を選んで投票することになる。
サキノブ(21歳くらい・学生)なるほど、人ではなく政党を選ぶっていうことですか。
コーシ(35歳くらい)ただ、政党としてたくさん票を得たところで、じゃあその政党のだれを当選者にするかっていうのには、いくつかのやり方がある。政党の方で立候補者に優先順位をつけておいて、例えば5人が当選できることになったら、じゃあ5番目の人までが当選っていう、いわゆる「政党が作った名簿に拘束される」やり方でやる選挙もあるんだけど、今回の参議院選挙の場合は、基本的にはそういうやり方じゃない。
サキノブ(21歳くらい・学生)えっ? じゃあどうやって当選する人を決めるんですか?
コーシ(35歳くらい)比例代表の投票用紙に、政党名じゃなくて立候補者名を書いてもいいことにして、それでその政党の中で名前をたくさん書いてもらった人から順番に当選するっていう方式でやる。
サキノブ(21歳くらい・学生)あっ、なるほど。当選者が誰になるか、政党の作った名簿に拘束されないんで、「非拘束名簿式」っていうことですかね。
ソータロー(35歳くらい)例えば、サキノブが協得賢民党っていう政党からこの方式の選挙に立候補してた場合、投票する人が「サキノブ」って名前を書いて投票したら、まず協得賢民党に1票が入る。それで、みんなの投票が終わって、協得賢民党からは10人が当選できるってなったとしたら、協得賢民党でこの方式の選挙に立候補してる人たちの中で、自分の名前が書かれた数を比べて、「サキノブ」って書かれた数が10番目以内に多かったら、サキノブは当選することになる。
ソテ(28歳くらい)え〜と、「サキノブ」って書かれた数があんまり多くなくて、結果的にサキノブは当選できなかったとしても、それ以前のところで協得賢民党には1票が入ってるっていうわけですね。基本的には政党を選ぶんだけども、その政党の中で誰が当選者になるかも、政党側が勝手に決めるんじゃなくて、投票する側が決められるっていう方式ですかね。なんか、政党を選びながら、政党内での選挙もかねてるっていうような感じですかね。
ソータロー(35歳くらい)ただ、前回の参議院選挙からは、「特定枠」っていう、政党の方で立候補者に優先順位をつけておいて、まずそれで当選者を何人か決めるっていう方式も使えるようになった。(特定枠について詳しくはこちら)
コーシ(35歳くらい)今回の選挙は、124人の参議院の議員を決めるんだけど、「選挙区方式」で74人を決めることになってて、「非拘束名簿式の比例代表方式」で50人を決めることになってるんで、つまり2つの方式の選挙を同時にやるんで、それぞれの方式での選挙に投票するために、それぞれの投票用紙を書いてそれぞれの投票箱に入れることになる。だから2枚の投票用紙を書くことになる。
ソータロー(35歳くらい)実際に投票する時の流れとしては、まず最初に、「選挙区方式」用の投票用紙を渡されて、そこに「選挙区方式」に立候補してる人の名前を書いて、それを「選挙区方式」用の投票箱に入れる。それから次に、「比例代表方式」用の投票用紙を渡されて、そこに「比例代表方式」に立候補してる政党の名前か「比例代表方式」に立候補してる人の名前を書いて、それを「比例代表方式」用の投票箱に入れる。こういう感じになるかな。まあ、その場の流れてしたがっていけば特に難しいことはねえんじゃねえかな。もしなんかよくわかんねえことがあったりしたらその場にいる係の人に聞けばいいだろうし。
コーシ(35歳くらい)ちなみに、今回の選挙では、立候補者は、「選挙区方式」と「非拘束名簿式の比例代表方式」の両方に立候補することはできない。どちらか一方にしか立候補できない。
ソテ(28歳くらい)あっ、立候補してる誰かに当選してもらいたいなあと思ったら、その人がどっちの方式に立候補してるかちゃんと確認しておいて、投票のときはちゃんとその立候補してる方の方式の投票用紙にその人の名前を書かなくちゃいけないんですね。
(ざっくりとしたまとめ画像)
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