軽減税率の政府案が提示されました
2015年9月12日
ソテ(28歳くらい)
今週、軽減税率の政府案が提示されましたね。
サキノブ(20歳・学生)え〜と、「軽減税率」ってなんでしたっけ?
コーシ(35歳くらい)今のこの国では、お店でものを買ったりすると、何を買っても、一律で8%の消費税がかかるけど、それを、全部一律に何パーセントとかじゃなくて、食料品とか生活必需品とかは税率を安くしようっていう仕組みだね。
ソータロー(35歳くらい)外国だと、消費税的なものの税率が高い国だと、すでにそういう仕組みをやっているところが多いらしいな。 あまり金持ちじゃねえ人だと、消費税が高いと、生活に必要最低限のものを買ってるだけでも消費税にかなり金を支払うことになって、生活がかなり苦しくなるからな。
コーシ(35歳くらい)国とか税金とかって、本来、「みんなが協力し合ってみんなが得しよう」「困っている人がいたら助け合おう」っていうための仕組みなんじゃないかな。国とか税金とかのために庶民が苦しむことになったら本末転倒だから、消費税的なものの税率が高い国では、軽減税率とかの仕組みをやってるところが多いんじゃないかな。
ソータロー(35歳くらい)まあ、政治家の連中は、単に、庶民の反発をかって自分の地位があやうくなるのが嫌だからやってるってやつも多いかもしんねえけどな。
ソテ(28歳くらい)この国では約1年半後(2017年4月)に消費税が8%から10%に上がる予定になってるんで、「10%とかになるんだったら軽減税率とかやらないと駄目だろう」っていうような流れになってるんでしたっけ。消費税は今後もさらに上がっていく可能性が高いみたいですし。
サキノブ(20歳・学生)ああ、なるほど。そういえば、消費税って約1年半後(2017年4月)に10%に上がる予定なんでしたっけ。
ソータロー(35歳くらい)まあしかし、今回出てきた軽減税率の政府案の評判は良くねえな。そもそも、正確には、「軽減税率」とは呼べねえもんみてえだしな。
コーシ(35歳くらい)支払った税金の一部を後から自分で申請して返してもらうっていう、「還付」の仕組みで、しかも還付される金額には上限があるらしいね。たしかに、生活必需品とかの税率を軽減するっていう「軽減税率」とは違う感じがするかなあ。まあ、政府の人とかは、「日本型軽減税率」とかって言ってるようだけど。
ソテ(28歳くらい)税金の一部を後から返してもらうにはなんか自分で役所に行って手続きをしないといけないとか、これから発行されることになる予定の「マイナンバーカード」を自分で申請して取得しなくちゃいけないとか、そのマイナンバーカードを買い物するときにはいつも出さなきゃいけないとか、返ってくる税率がたった2%分だとか、最大でも年間で一人あたり4千円しか返ってこないとか、まあやり方についても金額についてもみんなの評判は良くないみたいですね。
サキノブ(20歳・学生)役所の手続きってなんかわかりにくかったり時間がかかったりとかしそうな気もしますけど、その申請の手間だけで4千円分くらいの労力がみんなかかっちゃったりしないですかね。
ソータロー(35歳くらい)この仕組みのためのコンピューターシステムの構築だとかにもけっこうたくさんの税金が使われそうだしなあ。これで本当に国民のためになるのかなあ。
ソテ(28歳くらい)この仕組みでやるっていうことは、もうほぼ決定なんですかね?
コーシ(35歳くらい)う〜ん、政府の中では、公明党の人も含めて、この案で了承したらしいから、安倍首相とか他の大臣の人とかは、この案でやるつもりなんじゃないかなあ。ただ、国民の声としては評判がかなり悪いし、大臣とかじゃない自民党と公明党の人からもかなり反対の声があがってるらしいから、もしかしたら変更になるかもなあ。特に公明党の人からはかなり反対の意見が強いらしい。