議会制民主主義と国民投票
2016年6月25日

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

今週6月23日(木)にあったイギリスの国民投票で、イギリスがEU(ヨーロッパ連合)から抜けるっていうのに賛成な票の方が多かったことで、イギリスのキャメロン首相は、「自分は、イギリスがEU(ヨーロッパ連合)から抜ける手続きを進めていくのにふさわしくない。イギリスには新しい指導者が必要だ」とかって言って、首相をやめるっていうことを表明しましたね。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

キャメロン首相は、EU(ヨーロッパ連合)にこのまま残った方がいいって思ってて、国民投票の前にもそれをずっと国民に呼びかけてたからね。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

まあただ、そもそも国民投票をしようっていう決断をしたのは、キャメロン首相だったんだよなあ。まあ、当初は、世論調査とかでも、EU(ヨーロッパ連合)にこのまま残るっていうのに賛成な人の方が多そうな感じだったし、その方がいいって自分たちが説明していけば、EU(ヨーロッパ連合)にこのまま残るっていうのに賛成な票の方が多くなるだろうって思ってみたいだけど、予想外の結果になっちまったようだな。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

そういえば、イギリスの法律とか的には、国民投票って、絶対にしなくちゃいけないものではなかったみたいですね。キャメロン首相が、EU(ヨーロッパ連合)にこのまま残るっていうのに賛成だったっていうことは、国民投票とかしないで、イギリスの国会とかで多数決を取ったりしてたら、EU(ヨーロッパ連合)から抜けるっていう結論には到達しなかったんじゃないですかね?

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

まあ、たしかにそうかもね。国会議員を選ぶ選挙の時とかは、その他のいろんなことも争点になってるだろうし、国会議員の多数決と、国民投票っていうのは、必ずしも同じ結果にならない場合もあり得るんじゃないかな。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

いろんな政党がある国とかだと、国会議員を決める選挙の時には、いろんな政党に票が分散してて、一番当選者が多かった政党でも、国民全体から見ると、そんなに高い割合で票をもらってないなんてこともありそうだしな。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

そういえば、2014年12月の衆議院選挙の、比例代表方式の方で、各政党が有権者全体の何パーセントの票を得たかっていうのを見ると、大勝したっていう自民党でも、有権者全体から見て17.4%くらいの人からしか投票してもらえてないんだよね。ちなみに、その時の投票率は52.65%くらい。まあ、投票した人だけからの割合で見ても、35%くらいかな。

サキノブの顔 サキノブ(21歳くらい・学生)

あっ、そういえば、去年(2015年)の夏ごろ、集団的自衛権の行使だとか、自衛隊が戦争の手伝いをできるようにするだとかの法案で、全国各地でデモが起こったりだとかいろいろありましたけど、あれを国民投票で決めることにしたとしたら、どうなったんでしょうかね?

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

う〜ん、そういえば、長い時間を国会で審議して法案が成立した後でも、世論調査とかでは、納得できてないっていう人の方が多かったんじゃなかったかなあ。まあぶっちゃけ、国民投票をしてたら、あの法案には反対の人の方が多くて、そしたら安倍首相も辞めざるを得ない状況におちいったかもしれねえなあ。まあ、国民投票をしたらそうなるだろうと思ったから、安倍首相とか自民党とかはあえてそれをしなかったのかもしれねえが。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

う〜ん、それにしても、国民みんなで投票をしたら否決になるんだけど、それをしなければ、国会で多数決を取って決めることになって、そしたら可決になるんで、それでその法案は成立するとかっていうのは、なんか民主主義として、それで本当にいいのかなあっていう感じもするかなあ。まあ、じゃあどうしたらいいかって言われると、特に良いアイデアは思いつきませんけど。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

う〜ん、まあ、そういうところは、いわゆる議会制民主主義の仕組みの欠点みたいなところなのかもね。仕組みとしてどうしも欠点みたいなところが出てきてしまうところは、その仕組みを使う人間の側が、できるだけうまくやらなくちゃいけないのかもね。国民にとってとても重要なことで、もしかすると反対意見の方が多そうなことは、国民投票をするように政治家がするとか、国民がみんな、それぞれ自分のできる形で、国民投票をするように求めていくとか、せめて次の衆議院の総選挙まではその法案を成立させないように政治家に求めていくとか。


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