第49回衆議院議員総選挙
(投票日は2021年10月31日[日])
日程とか当選者の決め方とか
日程
衆議院解散日 | :10月14日(木) |
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公示日 | :10月19日(火) |
投票日 | :10月31日(日) |
立候補者が立候補を届け出る日。この日に立候補者が正式に決まる。この日の次の日から、期日前投票ができるようになる。
選挙方式
(小選挙区:289人、比例代表:176人)
総定数(当選する人の数)
立候補者数
(小選挙区:857人、比例代表:817人)[両方に立候補:623人]
コーシ(35歳くらい)
もうすぐ衆議院議員の選挙があるね。
サキノブ(20歳くらい・学生)衆議院議員の選挙って、何年に1回あるんでしたっけ?
ソータロー(35歳くらい)衆議院議員に当選すると、任期は4年で、基本的には衆議院議員の選挙は4年に1回だな。ただ、内閣総理大臣(首相)には衆議院を解散して選挙をさせる権利があって、近年は4年たつ前に選挙になることも多かったかな。今回は久々に、前回の2017年10月から4年ぶりの選挙だな。
コーシ(35歳くらい)今回の選挙の方式は、前回(2017年10月)の衆議院議員選挙と同じく、小選挙区比例代表並立制だね。投票所では、2枚の投票用紙を書くことになるね。
サキノブ(20歳くらい・学生)えっ?「小選挙区比例代表並立制」?「2枚の投票用紙を書く」?
ソータロー(35歳くらい)「小選挙区方式」と「比例代表方式」の2つの方式の選挙をやるっていうことだな。小選挙区方式で289人の当選者を決めて、比例代表方式で176人の当選者を決める。
コーシ(35歳くらい)「選挙区方式」っていうのは、この国をいくつかの「選挙区」にわけて、選挙に立候補する人はそのどこかの選挙区で立候補して、投票する人は自分の住んでる選挙区で立候補してる人の誰かに投票して、それで当選者を決めるっていう方式だね。これを、この国をたくさんの小さな選挙区にわけて、「各選挙区で当選するのは1人だけ」という仕組みでやる場合、それを、「小選挙区方式」って言う。
ソテ(28歳くらい)えーと、つまり、今回の場合は、小選挙区方式で289人の当選者を決めるっていうことは、この国を289の選挙区にわけて、立候補する人はそのどこかの選挙区で立候補して、ぼくたちは自分の住んでるところの選挙区で立候補してる人の誰かに投票するっていうことですかね。
サキノブ(20歳くらい・学生)あっ、自分の好きな政治家に誰にでも投票できるっていうわけじゃないんですね。自分の選挙区で立候補してる人の中から選ばなきゃいけないのかあ。
ソータロー(35歳くらい)ちなみに、一昨年(2019年)7月の参議院議員選挙のときは、「小選挙区方式」じゃなくて、この国が45の選挙区にわかれてて、各選挙区で当選するのは1人だけとは限らないっていうやり方だったな。人口が多い地域は5人とか当選できるところもあるし、人口が少ない地域は1人しか当選できないところもあるっていうやり方だったな。
サキノブ(20歳くらい・学生)あ、衆議院選挙と参議院選挙では、ちょっとやり方が違うんですね。では、「比例代表方式」っていうのは?
コーシ(35歳くらい)「比例代表方式」っていうのは、立候補者どうしが直接得票を競うんじゃなくて、まず政党どうしで得票を競って、それで得票が多かった政党にたくさん当選者数が割り当てられるっていう方式だね。だから基本的に、投票する方は、政党を選んで投票することになる。今回の選挙ではこの方式で176人の当選者を決める。
サキノブ(20歳くらい・学生)なるほど、人ではなく政党を選ぶっていうことですか。
コーシ(35歳くらい)政党としてたくさん票を得たところで、じゃあその政党のだれを当選者にするかっていうのには、いくつかのやり方があるんだけど、今回の場合は、政党の方で前もって立候補者に順番をつけておいて、それで例えばその政党から5人が当選できることになったら、じゃあ1番目から5番目の人までが当選、っていうやり方になる。
ソータロー(35歳くらい)ちなみに、一昨年(2019年)7月の参議院議員選挙の場合は、当選者の決め方はこれとはちょっと違うやり方で、比例代表の投票用紙に、政党名じゃなくて立候補者名を書いてもいいことにして、それでその政党の中で名前をたくさん書いてもらった人から順番に当選するっていうやり方だったな。
サキノブ(20歳くらい・学生)う〜ん、なるほど。今回の比例代表方式では、「比例代表方式に立候補しているこの人に当選してもらいたい」と思っても、その人に直接投票することはできないんですね。
ソータロー(35歳くらい)実際に投票する時の流れとしては、まず最初に、「小選挙区方式」用の投票用紙を渡されて、そこに自分の住んでる地域の選挙区に立候補してる人の名前を書いて、それを「小選挙区方式」用の投票箱に入れる。それから次に、「比例代表方式」用の投票用紙を渡されて、そこに「比例代表方式」に立候補してる政党の名前を書いて、それを「比例代表方式」用の投票箱に入れる。こういう感じになるかな。
サキノブ(20歳くらい・学生)なるほど、「小選挙区方式」と「比例代表方式」の2つの方式の選挙を同時にやるので、「小選挙区比例代表並立制」ですか。そして投票用紙は2枚書くことになるということですか。
コーシ(35歳くらい)ちなみに、今回の選挙では、立候補者は、「小選挙区方式」と「比例代表方式」の両方に立候補することもできる。だから、「小選挙区方式」で当選できなくても、「比例代表方式」の仕組みの方で当選して衆議院議員になるっていうこともありえる。衆議院議員選挙では、そうやって衆議院議員になる人も毎回けっこういるかな。
ソテ(28歳くらい)ちなみに、一昨年(2019年)7月の参議院議員選挙の場合は、立候補者は、「選挙区方式」と「非拘束名簿式の比例代表方式」の両方に立候補することはできない仕組みでしたよね。
サキノブ(20歳くらい・学生)え〜と、まあつまり、投票に行くためにぼくがこれからすることは、自分の住んでる選挙区で誰が立候補してるかを知って、その中から誰に投票するかを決める。それと、どんな政党が立候補してるかを知って、その中からどの政党に投票するかを決める、っていうことですかね。
ソテ(28歳くらい)テレビとか新聞とかのニュースを見てても、たいてい有名な政治家の話題とかばっかりしかやらないけど、投票に行くには、自分の住んでる地域で立候補してる人のことも知らないといけないんだよね。
サキノブ(20歳くらい・学生)あっ、「あの政党の人だからこの人に投票でいいかあ」とかって思って投票すると、実はその人は政治家として駄目な人だったりして、結局その政党を抜けちゃったりすることもあるんですよね。ちなみにそういうことが起こると、他の地域の人たちからは、「こんな奴を議員に当選させるなんてあの地域の人たちはなんて馬鹿ばっかりなんだ。」とか思われそうですね。
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