みんなができるだけ賢くなるようにする
う〜ん、理論的に考えて、「みんなができるだけうまく協力し合って、みんなそれぞれができるだけ得できる」社会を作るようにするっていうのは、その社会のみんなができるだけ良い人生を送れるようにする政治じゃないですかね。政治として、みんなができるだけ良い人生を送れるようにするためにできることは、それ以上には無いんじゃないですかね。
コーシ(35歳くらい)いや、政治として、みんなができるだけ良い人生を送れるようにするためにできることは、もう一つあるとぼくは思うかな。
サキノブ(20歳・学生)えっ? 本当ですか? それ以上に、どうやってみんながさらに良い人生送れるようにできるんですか?
コーシ(35歳くらい)政治っていうのは社会のルールとかを決めたりするところだけども、みんなに教育をすることができるところでもある。まあ、国とかに限らず、「社会」っていうのには、多かれ少なかれ、他の人を賢くしたりできるという面もあるかと思う。みんなができるだけ賢くなるようにすれば、みんながそれぞれ個人としてできるだけ良い人生を送れるようになると思う。
サキノブ(20歳・学生)えっ? 賢くなると良い人生を送れるようになる?
ソータロー(35歳くらい)ちなみに、ここで言う「賢い」っていうのは、単に知識がたくさんあるとかっていうことじゃなくて、「いつも自分にとってできるだけ良い未来になるように賢く判断して行動できる」っていう意味だな。人間っていうのは、基本的にいつも、自分の脳で考えて自分の意志で行動してるだろう。人生っていうのは、「今自分はどう行動するか」っていう決断の連続で、その決断によって自分の未来が決まり、その積み重ねで自分の人生がどんな人生になるかが決まっていってるんじゃねえかな。
サキノブ(20歳・学生)う〜ん、なるほど、たしかにそうですかね。
ソータロー(35歳くらい)じゃあ、いつも賢くうまく考えることができて、いつもできるだけ自分の未来が良くなるようにいつもできるだけうまく判断して決断することができたら、自分の人生をできるだけ良い人生にしていけるんじゃねえかな。
サキノブ(20歳・学生)あっ、なるほど、「できるだけ賢くなればできるだけ良い人生を送れるようになる」っていうのはそういうことか。
コーシ(35歳くらい)まあ、「今の自分にはどんな起こりうる未来があるか」とかは自分が一番よくわかるということも多いだろうし、その人の価値観とかによってどんな未来が一番良い未来かとかは違ってくるだろうし、自分の未来ができるだけ良くなるように自分自身でできるだけ賢くうまく考えられるっていうのは、自分の人生をできるだけ良い人生にしていくうえでとても重要なことじゃないかな。
サキノブ(20歳・学生)う〜ん、たしかに。親が、「この映画、面白いから、今日、見に行ってきなさい」とかって言ってても、ぼくはそういうジャンルの映画は好きじゃなくて、その日は買ったばかりの新しいテレビゲームを家でやってた方が良い未来になりそうとかっていうことはよくあるよなあ。他の人の言ってることを参考にするのはいいと思うけど、今の自分には何ができるかは自分で把握して、自分にとってどの未来が良い未来かは自分の価値観とかで判断した方が、良い未来になる確率が高そうだよなあ。まあ、それで失敗したとしても、自分としてはできるだけ賢くうまくやったわけだから、それは仕方ないし。
ソテ(28歳くらい)う〜ん、個人個人が自分自身で自分の人生を良い人生にしていけるかっていうのは、基本的にはその個人の問題のようにも思えるけど、政治として、「自分自身で自分の人生をできるだけ良い人生にできる能力」を個人個人に与えることができるようなら、そうした方が、その社会は個人個人にとって、より価値のある、より良い社会っていうことになりそうかあ。ちなみに、そういう能力っていうのは、個人個人をできるだけ自由にしたり豊かにしたり平和にしたりする能力でもあると思うし、個人個人にとって一番頼れる能力にもなるんじゃないかなあ。そういう能力を教育してくれる社会っていうのは、本当にとてもやさしい社会なんじゃないかなあ。
ソータロー(35歳くらい)みんながそういうふうに賢くなれば、社会としてみんなで協力し合うにしても、みんな賢くていつもうまく行動できるから、みんないつもとてもうまく協力し合えるようになるんじゃねえかな。みんなが賢ければ個人個人の能力も高いだろうから、それでさらにとてもうまく協力し合えれば、みんなそれぞれものすごく得できることになったりもするんじゃねえかな。
ソテ(28歳くらい)あっ、なるほど。たしかに、より高い能力が集まって、そしてそれらがよりうまく協力できれば、相乗効果(そうじょうこうか)ですごい良い結果が得られそうですかね。
コーシ(35歳くらい)ちなみにそうなると、その社会が豊かになったりその社会の景気が良くなったりするのにもとても大きな効果があるんじゃないかな。その社会で働いてる人がみんな賢ければ、みんな良い製品とかをどんどん作れて、そしてその良い製品とかがちゃんと賢く正しく評価されてすぐに売れるようになって、みんなとても儲かってみんなとても豊かになれるんじゃないかな。この国のみんなを豊かにしたりこの国の景気を良くしたりするには、根本的にそれが一番良い方法なんじゃないかな。
ソテ(28歳くらい)あっ、なるほど。景気を良くするとかみんなが豊かになるとかっていうのは今のこの国でみんなが一番望んでそうなことだと思いますけど、それの根本的な解決策にもなりそうですかね。
ソータロー(35歳くらい)まあ他にも、みんなが賢くなれば、政治家になる奴らも賢くなって政治ももっと良くなるだろうと思うし、国民の方も政治家に本当にふさわしい人間を選挙で賢く選べるようになるんじゃねえかな。まあそれから、みんながある程度賢ければ、「みんなができるだけうまく協力し合った方が、みんなそれぞれができるだけ得できていいだろう」っていうのも理解されやすくて、みんなお互い協力しやすくもなるんじゃねえかな。
サキノブ(20歳・学生)う〜ん、なるほど。みんなが賢い方が、より、民主主義的な社会にもなりそうですかね。まあ、社会っていうのは一人一人の人間からなるものだし、その社会の中の一人一人の人間がどれだけ賢いかっていうのは、その社会にとってかなり重要そうですかね。
ソータロー(35歳くらい)そういうことなんで、オレらが政治をやるとしたら、「みんなができるだけ賢くなるようにする」っていうことも、大事な理念にして政治をするかな。まあ、「みんなができるだけ賢くなるようにする」っていうのも、「みんなができるだけうまく協力し合って、みんなそれぞれができるだけ得できる」社会の機能の一つとしてそれに含めてしまってもいいような気もするけど、「みんなができるだけ賢くなるようにする」っていうのはみんなにとってとても重要なことだと思うんで、目立つようにわりやすいようにあえて別にしておこう。
コーシ(35歳くらい)賢くなるには、「いつも自分にとってできるだけ良い未来になるように賢く判断して行動できる」ようになるには、いつも、「どうしたら自分の未来ができるだけ良くなりそうかうまく考える」ことができればいいんじゃないかと思うけど、それは、「うまく考える」っていうことが具体的にどういうことかを理解してそのやり方がわかれば、誰にでもできることだと思う。 ちなみに、みんなをそういうふうに賢くするために作ったのが、 「考える力を考えよう」 っていう、スマートフォン用アプリ。まず第一章(無料で読めます)で「自分にとってできるだけ良い未来になるように賢くうまく考える方法」とかを具体的に説明してて、第二章以降では「できるだけ効率良く勉強する方法」とか「スポーツとか趣味とかができるだけうまく上達する方法」とか「できるだけうまくコミュニケーションをする方法」とかいろんなことを実際に考えてみる内容になってる。できるだけわかりやすく書いてるし、読んだ内容をどのくらい自分が覚えているか確認できるような機能もある。
ソテ(28歳くらい)まあ、コーシ先輩は「うまく考える方法」を具体的に理解してて、何をやるにしてもそれをいつもやってるから、塾とかにも行かずに一流大学にも合格できたし、テニスとかテレビゲームとかもどんどん上達できてうまいし、仕事も効率良くやるし、コミュニケーションとかリーダーシップとかもうまいんですよね。まあ、「いつも自分にとってできるだけ良い未来になるように賢く判断して行動できる」ようになってるんだから、それは当然のことなんですけど。