単なるポピュリズム(大衆迎合主義)とかにはならないようにする

2023年7月5日更新
コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

みんなの価値観をよく理解したり、物事の現場のことをよく理解したりするには、みんなの話をよく聞いたりすることも重要じゃないかな。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

あ、そうですよね。その人がどんな価値観なのかとかは実際に聞いてみないとわからないことも多そうですし、その現場のことはその現場のことをよく知ってる人に聞くのがいいですよね。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

まあただ、実際問題として、世の中には、自己主張が強い人とかいわゆる声が大きい人とかもいれば、自分の意見とかをあまり積極的に言わねえ人とかもいるな。自己主張が強い人とかの意見はよく聞こえてきやすいことも多いだろうけど、そういう人たちの話だけを聞いてても、みんなができるだけ良い人生を送れるようにとかはできねえだろうから、自分の意見とかをあまり積極的に言わねえ人とかも含めて、できるだけみんなの意見とかをしっかり聞くようにした方がいいんじゃねえかな。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

ただ、みんなが「こうした方がいい」とか「それに賛成だ」っていう意見でも、その通りにやってしまうと、実際にはみんなにとってあまり良い未来にはならないこともあるんじゃないかな。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

えっ? なぜに? みんながそうするように望んでるのに?

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

まあ、みんながその物事について具体的に正しく理解してなかったりして、みんな未来をうまく予測できてなかったりして、みんなが思ってたような結果にならなかったり、もしくは何か大きな副作用のようなものがあったり何か大きな代償を払うことになったりする場合とかもあるんじゃないかな。例えば、公共事業とかをたくさんやれば景気が良くなると思ってる人が多くて、税金をたくさん使ってそういうことをやったけど、景気は良くならなくて、結局無駄づかいも多くて、多くの借金が残ったりみんなから集める税金を増やさなきゃいけなくもなったりとか。原子力発電所は安全なものだと思ってみんな賛成してたら、地震が起こって津波が来たら事故を起こして、周囲に人が住めなくなったり、危険物質が混ざった水が大量に発生することになったりとか。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

あっ、そういえば、アメリカでは、2001年にいわゆる同時多発テロ事件が発生したとき、当時のブッシュ大統領は「テロとの戦い」を宣言してアフガニスタンとかイラクとかで戦争を始めて、その時のブッシュ大統領の支持率は、もともと50%くらいだったのが90%くらいになったらしいですけど、今となっては、あの戦争は良くなかったって思ってるアメリカ人の方がかなり多いらしいですね。まあこの国も、戦争とか侵略とかしてた時には、多くの国民がそれに賛成してたようですかね。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

まあ、実際問題として、政治家としては、みんなが言ってることをそのままやるようにしたり、みんなにとって表面的に良さそうな部分だけを言うようにしたりして、そうしてみんなの機嫌を取って、いわゆるポピュリズムだとか大衆迎合主義だとかで政治をやった方が、簡単にみんなからの支持を得やすいってことも多いかもしれねえ。特にみんながあまり頭が良くねえとな。ただそれだと、結局はみんなにとってできるだけ良い未来にはならなくて、そういうのは、みんなにとって本当に良い政治家だとか本当に頼れるリーダーだとかではねえんじゃねえかな。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

う〜ん、なるほど。たしかに、国の政治とかに限らず、みんなの意見に異を唱えてでも、みんなを本当にできるだけ良い未来の方へ導いてくれる人こそ、みんなにとって本当に頼れる良いリーダーですかね。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

まあ、一般市民のみんなとかは自分の生活のこととかで忙しくて社会全体のこととかをいつもじっくり考えてる時間とかはあまりねえってこともけっこうあるだろうし、どうしたらみんなにとって本当に良い未来になりそうかをよく考えて、それをみんなにうまく説明したりするとかっていうのが、民主主義的なリーダーの役割なんじゃねえかな。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

それから、ある程度大きな社会とかだと、ある面で少数派になる人たちがいる場合とかもけっこうあるかと思う。例えば国っていう社会とかだと、外国人労働者だとか、同性愛者だとか、病気持ちで体調が悪い人だとか、両親がどちらかいないかもしくは両方いない子供とか、親がおかしな悪徳宗教に心酔しててとても貧乏な人だとか。今のこの国ではいわゆる少子化が急速に進んでるから、「若い人たち」とかも少数派の人たちっていうことになる場面もけっこうありそうかな。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

あっ、ゲームオタクとかアニメオタクとかも、場合によっては、そういう「少数派の人たち」っていうのになるのかな。

コーシ先輩の顔 コーシ(35歳くらい)

そういう少数派の人たちっていうのは社会全体からすると数が少ないわけだから無視しててもいいかとか差別して不当な扱いをしてもいいかとか見捨ててもいいかとか言うと、それじゃあできるだけ良い社会にはならないんじゃないかな。社会っていうのはできるだけたくさんの人で協力し合った方がみんなそれぞれできるだけ得できるようにできるだろうし、その社会で見捨てられてて、その社会にいて得することが無くてまったく希望も無いようなら、自暴自棄になって無差別殺人事件なんかを起こしても不思議じゃないんじゃないかな。

サキノブの顔 サキノブ(20歳・学生)

あっ、う〜ん、なるほど。「お互い協力し合ってお互い得する」ようにできないどころか、いわゆる精神的に「無敵の人」になっちゃったりして、みんなに危害を加えたりする存在になっちゃったりもするかもしれないということですか。それはたしかにお互いとても損ですよね。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

まあ、実際問題として、政治家としては、少数派の人たちのことなんて無視したり見捨てたりして、多数派の人たちの機嫌を取るようにしてた方が、選挙で当選しやすいとかいうことも多いかもしれねえが、それじゃあ結局、みんなにとってできるだけ良い社会にはならねえんじゃねえかな。本当に民主主義的な社会にはならねえんじゃねえかな。

ソテの顔 ソテ(28歳くらい)

あっ、そういえば、2022年7月に、安倍元首相が選挙活動中に襲われて殺害される事件が起きましたけど、あの事件を起こした人は、子供の頃に父親が自殺して、母親はおかしな悪徳宗教に心酔してて家はとても貧乏で、それで大学にも行けず、しかもいわゆる就職氷河期世代で、兄は病気持ちで自殺して、とかっていう人生の41歳の男性だったんでしたっけ。政治家とかが、おかしな宗教のせいで困ってる人だとか就職氷河期世代だとかをもっと助けるように対処してれば、それでもっと良い人生を送れるようにできてれば、あんな事件は起きなかったかもしれないんじゃないかなあ。

ソータローの顔 ソータロー(35歳くらい)

そういや、就職氷河期世代っていうのは、今、四十代前半くらいの歳かな。この国では少子化が急速に進んでるけど、それも、就職氷河期世代とかを少数派だしとかで事実上見捨ててきたりしたのがかなり大きな要因かもしれねえんじゃねえかな。



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